兄弟、姉妹の場合、遺族厚生年金を受給できますか?

私(弟)は、会社を辞め、兄夫婦の家に同居しています。
健康保険も、兄の扶養家族になっているのですが、
もし兄が亡くなった場合、弟である私は遺族厚生年金の
支給対象でしょうか。
 

遺族厚生年金の支給範囲に入る遺族


遺族厚生年金は、生計維持されていた次の遺族に対し、
その最先順位者に支給されます。


(兄弟姉妹は、支給範囲の対象外となっていますので
遺族厚生年金は受給することはできません。)


1.配偶者と子
2.父母
3.孫
4.祖父母

 

遺族厚生年金を受給するのが、妻以外においては制約があります。

夫、父母、祖父母は被保険者または、被保険者であった人が
亡くなった時に55歳以上でなければならず、子と孫については、
同じく亡くなった時に18歳に達した後の最初の3月31日までの
間にあるか、障害等級1級又は2級を持つ子と、孫については
20歳未満である必要があります。(子・孫は婚姻していないこと)
 

なお、被保険者の側に850万円以上の年収がある場合には、
遺族厚生年金を受給できません。

年収は前年の収入(未確定の場合は前々年の収入)で
判断しますが、850万円を超えていても、それが一時的な
収入であったり、定年退職の予定もしくは、
事業廃止等の予定があり、年収850万円(所得655.5万円)未満と
なることが認められれば遺族厚生年金を受給できます。
 

 
 
 
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独り暮らしの息子(厚生年金加入)が死亡した場合、父母に遺族厚生年金は?

私(母)には27歳の息子(独身)がいます。
【母:52歳(専業主婦)、父:53歳(会社員)】
息子は大卒後、会社の近くで独り暮らしをしています。
仕送りはしてもらっていません。

このような場合で、息子がもしも亡くなったら、
遺族厚生年金は支給されるのでしょうか?


父母がもらう遺族厚生年金


遺族厚生年金は、もらう権利を持つ遺族の範囲が幅広く、
「配偶者」「子供」「父母」「祖父母」「孫」がその対象となっています。

ところが遺族厚生年金をもらうことのできる遺族には優先順位があり、
その最先順位者しか遺族厚生年金をもらうことができません。

 1.配偶者と子
 2.父母
 3.孫
 4.祖父母

息子さんには配偶者も子供も居ませんので、父と母に受給権があるかどうかを判断します。


父母は55歳以上


遺族厚生年金の対象が父母であるときには、
息子が死亡した当時、父や母の年齢が55歳以上である必要があります。
(受給開始は60歳)

55歳未満である場合には、遺族厚生年金をもらえる遺族とはなりませんので、孫もしくは祖父母が遺族厚生年金をもらえるかどうかを判断することになります。

現時点で息子さんが亡くなった場合には、父も母も55歳未満ですので、受給権は発生しません。


生計維持されているかどうか


遺族厚生年金の受給可能な遺族であっても、息子さんの死亡の当時、生計維持されていなければ、遺族厚生年金の受給権は発生しません。

では、父母が遺族厚生年金の受給をするときに必要な生計維持の要件は?
 

行政の通知「生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて」

各都道府県民生主管部(局)保険・国民年金主管課(部)長あて社会保険庁年金保険部国民年金・業務第一・二課長連名通知 (昭和六一年四月三〇日:庁保険発第二九号)より抜粋

【生計同一に関する認定要件:生計維持認定対象者が死亡した者の父母、孫又は祖父母である場合】

ア 住民票上同一世帯に属しているとき
イ 住民票上世帯を異にしているが、住所が住民票上同一であるとき
ウ 住所が住民票上異なつているが、次のいずれかに該当するとき
 (ア) 現に起居を共にし、かつ、消費生活上の家計を一つにしていると認められるとき
 (イ) 生活費、療養費等について生計の基盤となる経済的な援助が行われていると認められるとき

これに加え、遺族厚生年金を受給しようとする人の年収が850万円未満である必要があります。

現状のように息子からの生活援助もないような状態で息子さんが死亡した場合には、生計維持につき、遺族厚生年金の受給権を満たすことができないということになります。


 
 
 
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夫の遺族厚生年金を受給している私(妻)の60歳以降の自分の年金は?

私(妻:無職58歳)は亡くなった夫の遺族厚生年金を受給しています。
これから60歳になると、自分の特別支給の老齢厚生年金が、
65歳からは老齢基礎年金+厚生年金が支給されると思うのですが、
遺族厚生年金をもらっていても自分の年金をもらえるのでしょうか?
 

夫の遺族厚生年金の受給と、60歳からの年金



60歳になれば、厚生年金に1年以上加入していた人は「特別支給の老齢厚生年金」の受給権が発生します。

このとき、遺族厚生年金をもらっている人については、60歳以降も遺族厚生年金をもらい続けることになりますが、
自分自身の特別支給の老齢厚生年金の受給が有利という場合には、年金を選択し直すことができます。

「特別支給の老齢厚生年金」は課税対象ですが、「遺族厚生年金」は課税対象ではないという点も、考慮に入れて考えましょう。

 

夫の遺族厚生年金の受給と、65歳からの年金



平成19年4月からは、配偶者の死亡による遺族厚生年金を受ける65歳以上の方については、 まず自分の老齢厚生年金が全額支給され、 配偶者が死亡したことによる遺族厚生年金と自分自身の老齢厚生年金との差額が遺族厚生年金として支給されることになりました。


 
 
 
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不倫相手との間に生まれた子供への遺族年金はどうなりますか?

私(夫:会社員)は、本妻との間に小学生の子がおり、独身女性との間にも子供がいます。私に死んだ場合、遺族年金はどのようになりますか?
 

この場合の遺族年金の流れ


1:本妻へ遺族厚生年金と遺族基礎年金
2:不倫相手の子への遺族基礎年金及び、遺族厚生年金
3:本妻へ遺族厚生年金

という流れでの支給となります。
 

遺族年金と受給権者と支給停止


遺族年金は、受給権者になれる要件があれば受給権者になることはできます。
しかし、支給停止事由等に該当することによって、受給権者である期間確実に年金が
もらえるわけではなく、あるときは年金の支給が行われ、あるときは支給がストップされます。


遺族年金の受給権者とは?


妻の収入要件等が問題ないとすれば、この場合、本妻の子供は小学生なので、国民年金の遺族基礎年金と厚生年金の遺族厚生年金両方の受給権が発生します。

また、不倫相手の女性の子供においても、子供を認知して生計費の負担をしていれば、不倫相手の子供に対して遺族基礎年金の受給権が発生します。


1:本妻へ遺族厚生年金と遺族基礎年金


まず、遺族厚生年金の支給順位は

1:子のいる妻
2:子
3:子のない妻

です。

遺族基礎年金は本妻と不倫相手の子の両方が受給権を得ます。

まったくの同条件の場合、支給順位は「本妻 > 内縁」となりますので、まずは本妻の妻へ遺族基礎年金と遺族厚生年金が支給され、不倫相手の女性の子供への遺族基礎年金は支給停止となります。


2:不倫相手の子への遺族基礎年金及び、遺族厚生年金


不倫相手の子(亡き夫が認知している場合に限る。)が遺族基礎年金及び、遺族厚生年金の受給権を得る。
※ただし、当該者(不倫相手の子)が、不倫相手と同居している場合は、遺族基礎年金は支給停止され、遺族厚生年金のみ支給される。
※なお、この時点での本妻に関する遺族年金の権利関係は次のようになる。

(1)遺族厚生年金は、支給停止となる。(権利は発生している状態)
(2)本妻の遺族基礎年金は、本妻の子(本妻と同居している場合)の全員が、原則として高校を卒業しているので失権する。



3:本妻へ遺族厚生年金


不倫相手の女性の子供が高校を卒業すると、遺族基礎年金は支給されなくなります。

そして今度は本妻と不倫相手の女性ともに「子のない妻」となりますので、遺族厚生年金が本妻へ支給されるようになります。

 
 
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自営業の夫は65歳で亡くなりました。遺族基礎年金はもらえませんか?

自営業の夫が65歳で亡くなりました。
国民年金には40年加入し、老齢基礎年金がもらえた矢先でした。
私(妻)は60歳。子供は28歳で独立しています。
遺族基礎年金、その他年金や一時金はもらえませんか?


 

遺族年金はもらえません


遺族基礎年金は、「子のある配偶者」または「子」が対象です。
しかし、ここで言う子とは、18歳3月31日未満または、
一定の障害にある20歳未満の子に限られます。
お子様はすでに28歳。受給要件は満たしません。


寡婦年金は?


国民年金の第1号被保険者としての保険料を25年以上納めていた、
10年以上の婚姻期間がある妻に支給されますが、
夫が老齢基礎年金を受けているために受給権はありません。
 
 

死亡一時金は?


国民年金の第1号被保険者としての保険料を3年以上納めていた場合に
支給されますが、老齢基礎年金を受けているために受給権はありません。
  
 
 
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死亡間際の入籍でも遺族厚生年金は支給される?

遺族厚生年金の妻に対する支給要件は比較的ハードルが低く、
妻の要件としては基本的に生計維持されていれば支給されます。
それでは、夫68歳、妻40歳、入籍数ヶ月の妻にも
遺族厚生年金は支給されるのでしょうか?


 

たとえ遺族厚生年金目当でも


たとえ、余命宣告をされている男性と、遺族厚生年金目当てで結婚したとしても、妻は、今後再婚等をしない限り、一生涯遺族厚生年金を受け取ることができます。



この場合の遺族厚生年金の要件


男性は会社員を38年、既に老齢基礎年金を受け取れる権利(受給資格期間25年)がありますので、遺族厚生年金の長期要件を使い、会社員現役等でなくとも遺族厚生年金の要件は満たしているのです。

女性は入籍して、短期間でも、男性と生計を同じくし、年間850万円以上の収入はない。戸籍の上でも妻。十分に要件を満たしています。

仮に事実婚的な関係であっても、住民票が同じなどの要件を満たせば遺族厚生年金の要件として認められないこともありません。
 

 
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遺族年金をもらっている状態で、健康保険の扶養基準に影響は?

現在、遺族年金をもらっています。
この度、30年勤めた会社を退職しますが、
子供の健康保険の扶養に入りたいのですが、
収入基準などの計算はどのようになりますか?
 

扶養の収入基準と遺族年金の扱い



健康保険の扶養の収入基準には、
遺族年金の収入も含まれます。

収入は今後1年の見込みです。
60歳までは収入130万円未満、
60歳以降は180万円未満という基準があります。
 

健康保険の任意継続か国民健康保険か



扶養に入れないとなれば、健康保険の任意継続か、
国民健康保険ということになります。

国保は過去1年の収入で保険料が決まります。

 
 
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私は53歳(妻)遺族厚生年金をもらっています。働いて、もらえる年金は増えますか?

私は53歳(妻)、1年前に夫を亡くしました。
現在、遺族厚生年金を受給しています。

将来が心配ですので、そろそろ会社員として社会復帰して、
将来の年金を増やそうと考えています。

遺族年金と、私の老齢年金。
両方をもらうことはできるのですか?


遺族厚生年金と老齢厚生年金、両方はもらえません



実質的には両方はもらえません。
65歳までと、65歳以降の2通り考えます。

65歳までは、
あなた自身の老齢厚生年金と、
夫の遺族厚生年金のどちらか多いほうの選択になります。

65歳からは、
まず1階部分は、あなたの老齢基礎年金が支給されます。
2階部分は平成19年4月から、
その1:あなたの老齢厚生年金が優先支給され、
その2:その金額が、夫の遺族厚生年金から減額されて、
遺族厚生年金が支給、というようになります。

つまり、単純に多いほうをもらうということと同じです。


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夫が脱サラして1年で、亡くなりました。遺族厚生年金はもらえますか?

脱サラすると厳しい遺族厚生年金



遺族厚生年金の受給要件は、たとえ年金加入期間が1ヶ月しかなくても、
現役中の死亡であれば、25年厚生年金に加入したものとして
計算してくれるのに対して、

脱サラした人の場合は、老齢厚生年金がもらえるだけ
年金の加入期間がないと、遺族厚生年金は支給されません。

比較的に若くして脱サラした人は、遺族厚生年金の受給要件を
満たしにくいです。

会社員にやさしく、脱サラした人には、厳しいですね。



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遺族年金受給額確定後に、年収850万円を越えた場合について

遺族年金の受給権確定後に年収850万円を越えても失権しません


遺族年金と年収850万円 収入の要件


遺族年金は、年収850万円以上(所得655万円以上)ある方には
支給されませんが、受給権が確定後に、年収に変動があった場合、
遺族年金には影響することはありません。

  

遺族年金は850万円要件以外にも生計同一要件


遺族年金の受給要件には、生計同一要件もあります。
故人との間で同一世帯かつ生計維持の状態、もしくは、
同一世帯ではないが、仕送り等で生計維持されていることが必要。

いくら収入面で年収850万円未満であったとしても、
それぞれ独立した生計が行なわれているのであれば、
遺族年金の対象から外れてしまいます。
 

遺族年金の失権について


遺族年金を受給するのが妻の場合、受給権確定後に再婚すると失権します。

 
 
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